いつまで続く? 産後の肌荒れ・ニキビとホルモン変化

産後の肌荒れ

これから出産を控えるみなさま。そしてすでに出産を終え、乳児の育児中のみなさま。

今のお肌の状態はどのような感じですか?

お肌の調子がとってもいい方もいらっしゃれば、逆に既に絶不調を迎えている方もいらっしゃると思います。

特に初めての妊娠、出産の場合、自身の肌に起こった、今までにない変化に戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。

肌の変化にはかなり個人差がありますが、よくある肌トラブルとしては、

シミができた

シミが濃くなった

極度の乾燥

化粧水がしみる

突然ニキビが増えた

常に肌荒れしている

などがよく聞かれます。

妊娠中だから、産後だから、ある程度は仕方ない、、とは思いつつも

できることなら、なるべくトラブルなく綺麗な肌をキープしたいものです。

そのためにも、今後起こり得るお肌の変化を心得て、上手に妊娠期、産後の肌トラブルを乗り切りましょう。

 

産後に肌荒れを起こす最大の理由

ホルモンバランス乱れるわけ

それはズバリ ホルモンバランスの変化です。

皮膚を含めた女性の身体の変化にとって、切っても切れないのがホルモンの影響。

妊娠、妊娠期間、出産、産褥期、授乳期 それら様々な期間を通して変化していく

ホルモンの分泌。

具体的には、どのような変化が起こっているのか確認しましょう。

 

妊娠後、ホルモンはどう変化するのか。

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。

着床し、妊娠してから最初の1~3ヶ月はプロゲステロンが増えます。

プロゲステロンは、妊娠を助けるホルモンである一方で、皮脂分泌を増やしたり、肌荒れを起こしたり、食欲が増したり、という影響があります。

その後、妊娠中期に入ると今度はエストロゲンが少しずつ増えて、この頃になるとニキビや肌荒れが落ち着いて肌の調子が良くなるという人が多くなります。

しかし、これで終わりではありません。

妊娠中に増えた、エストロゲンとプロゲステロンは出産後は急激に減少するのですが、さらに今度は、プロラクチンという別の母乳の分泌を促すホルモンが増えることになります。

妊娠中にゆっくり増えていった2つのホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が、急激に減り、今度は全く違うホルモンが増えるという。

ほんの1年半の間に、目に見えない体内で、こんなにホルモンバランスの変化が起こっているのです。

これだけ、ホルモン量の変動があるのですから、肌荒れやニキビが出来やすくなったりというのは当然といってもおかしくないでしょう。

逆に、人によっては、このホルモン量の変動が肌の調子に良い影響を与えるというケースもあります。

いつまでこのホルモンバランスの乱れが続くの?

産後、8週間程度の産褥期 (さんじゅくき)と言われる期間までが、特に乱れが激しい期間と言われています。

しかし実際には、その後も授乳期間が続く限りは、プロラクチンの分泌は続くわけですし、人によっては、授乳期が終わった後も、しばらくは産後の不安定が続く場合もあるようです。

ただ、産後の肌の変化、もしくは一時的に不安定になった肌が元に戻るタイミングとしては、

産後8週間頃

授乳を終えた頃

生理が再開する頃

この3つがそのタイミングになることが多そうです。

 

産後の肌荒れをさらに悪化させる4つのワケ

産後肌荒れのわけ

ストレスと疲労

肌荒れやニキビを加速させるのに、ストレスと疲労は非常に大きいものです。

とくに第1子、初めての出産となると、全てが初めての経験。

今までは、自分がやりたいことがあれば、いつでもできる環境でした。例えば、トイレに行きたい時は、誰に止められることもなくゆっくりいけるし、お風呂に入りたければ、自分のタイミングで入れる。

スキンケアもやりたい時にできるし、お腹が空けばちょっと料理して食べることも、全て自分本位に、自分のタイミングでできる。

ところが、出産した瞬間から、今まで当たり前にやっていたことが、 全て自分のタイミングでは出来なくなる生活が始まるのです。

一つ一つはちょっとしたことですが、そのちょっとしたことすらも自分本位では動けない日常というのは、実は非常にストレスになります。

さらにそんな生活が、出産をした瞬間からノンストップで続くことになるのです。

当然このストレスが多ければ、肌に悪影響を与えることになります。

睡眠不足

産後は、確実に睡眠不足に陥ります。

私自身も初めての出産後は、全く想像しなかった毎日が始まりました。

うまれたばかりのベビーには、2、3時間おきに授乳をすることになりますが、

そんな生活も最初の3ヶ月くらいだと聞いていました。

しかし!!2,3時間おきの授乳は、(私の場合は)実際には1年近く続きました。

さらに、その頃になると、今度は、おっぱいが欲しいわけでもなく、ちょこちょこ泣いて起きてしまう。

今までは、おっぱいさえあげれば寝てくれたのに、今度は、何をしたって泣き止んでくれない、意味不明の夜泣きに翻弄される毎日。

私の場合は、2歳半頃まではそんな生活が続いてましたから、当然万年睡眠不足です。

この子供の睡眠状況は非常に個人差があります。

運よく?3ヶ月すぎたら、ベビーが朝までしっかり寝てくれるようになった、というなんとも羨ましいママさんも実際いらっしゃいます。

しかし、子供の睡眠状況は非常に個人差があるので、育児書を鵜呑みにしてはNGです!!

以前、ブログでも少し触れましたが、睡眠は美肌をキープする上で最も大事なことの一つなのは、言わずもがなです。

美容の最重要ポイント「質の良い睡眠」とは? 

 便秘

産後は便秘になる方が非常に多いです。

その理由として特に考えられるのは以下の3つです。

水分不足

産後は、母乳でベビーに水分を持っていかれることになります。 授乳中は、今まで以上に水分をとっていないと、当然水分不足となり便秘になってしまいます。

出産の傷

普通分娩であれば、会陰切開することが多いですし、帝王切開の場合は、お腹をきることになります。

出産直後は、多少の便意があっても、その出産の際の傷口を考えてしまうと、りきむのが少し怖くて、ついつい排便が遠のいてしまう傾向にあります。

もともと便秘がちの人は、なるべく出産前から改善を試みておいた方が良いです。

運動不足

出産直前直後は、やはりどうしても体を動かす量が減ってしまいがちです。

それにより便秘がちになるケースもあります。

出産直後の場合は、あまり無理して動くのは良くないですが、臨月に入った以降は、いつうまれても良い状況ですので、積極的にどんどん動くようにした方が良いです。

水分不足

便秘の項目でも触れたとおり、授乳中は、水分をベビーに持っていかれることになります。

2、3ヶ月くらいまでは、大した量を飲みませんが、どんどん大きくなるにつれてベビーが飲む量は増えていきます。

その分、ママもしっかり水分を摂っておく必要があります。

美肌に保湿は必須ですが、口から摂取する水分もまた、美肌維持のためにはとっても重要なのです。

産後の肌トラブルを改善するためのスキンケア

保湿をする

産後は、乾燥しやすくなるので、保湿には、今まで以上に気を使う必要があります。

乾燥した状態にあると、本来であれば外的刺激から肌内部を守るはずの角質層に隙間ができてしまいます。

隙間ができた角質層は、本来の働きであるバリア機能を果たせなくなり、

外界からのあらゆるものが刺激になった結果、肌トラブルを引き起こすことになります。

ちなみに、スキンケアとしての保湿の他にも、口から補う水分もとっても大事です。

産後は、お肌の保湿はもちろん、口からもしっかり水分を補うよう心がけましょう。

シンプルなケアを

普段は、普通肌の方でも、産後になると敏感に傾きがちになる傾向があります。

今まで使っていた化粧水がしみてしまったり、ある日突然化粧品かぶれを起こしてしまうことも。

そんな時、これはまずい!と高い美容液などをホームケアに加えたりする方がいらっしゃいますが、それは逆効果。

美容液などを使うようりも、どちらかというと敏感肌用の化粧品に変えてみたり、

ごくごくシンプルなケアに変えるのが基本です。

紫外線対策

保湿対策、敏感肌対策に通じるところがありますが、紫外線の対策は必須です。

乾燥していたり、敏感になっている肌状態は、紫外線による影響をもろに受けてしまいます。

さらに、ホルモンバランスの変化により一時的にこくなっているシミも、

いつも以上に紫外線の影響を受け、さらに濃く定着してしまう可能性もあります。

季節に関わらず、妊娠中から産後にかけては、特に紫外線対策をしっかりしておきましょう。

 

まとめ

肌荒れ、ニキビなどのトラブルを起こしやすい妊娠中、産後期間でありますが、

逆にこの時期は 肌が生まれ変わる時期でもあります。

特に、出産は女性にとって人生で最大のデトックス期 とも言われます。

この期間にしっかり自身の肌のケアをするかしないかで、その後の肌は大きく変わります。

言ってみれば、肌をリセットする最大のチャンス。

今こそ、しっかりと自身の肌と向き合い、正しい対策とホームケアを心がけましょう。

 

 

 

 

 

 

 
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