クレンジングの目的は、なんだと思いますか?
クレンジングはメイクを落とすためだけのものではありません。
メイクの他、お顔からの不要な分泌物、ホコリ、廃棄ガス等様々な不必要なものをのぞいて
素肌の状態に戻すのが目的です。
さらには、質の良いクレンジングはプラスα、薄い保護膜をはり、水分の放出を守ってくれる働きまであります。
そのあとに使う化粧水も、美容液もクリームも、全ての不必要なものを除いた文字通りの素肌にした状態になっているか否かでその効果は大きく違います。
また、今は「肌に優しい」を謳ったコスメはたくさんありますが、そうはいっても、
本来の人間の体にはない異物を10時間以上ものせた状態にあるわけですから、肌に負担にならないわけがありません。
それをなるべく負担なく、綺麗に落としきることがどれほど重要なことか、改めて考えるとよく分かります。
さらには、とりあえず落とせばいい!!という感じで、メイクオフするもんだから、ゴシゴシ
肌を痛めること痛めること。
人間の皮膚は、美容という観点から見ると、思った以上に繊細。ちょっとのことでも、その積み重ねが大きな違いを作ります。
ホームケアで何よりも大事で、逆に何よりも効果を出しやすいクレンジングについての見直しと、
おすすめのクレンジング方法についてご案内します。
クレンジングの種類
クリームタイプのクレンジング
クレンジングの中で、一番こってりしていて、形状は普通のナイトクリームのような硬さのあるクレンジング。
クレンジングの中では比較的肌に負担なくメイクが落とせる。
一般的には、美容成分をたっぷり使った、高機能なクレンジングが多いです。
流したあとは、かなりしっとりしていて、まるで乳液を塗った後のような仕上がりに。
逆に、それをべたつきを感じて、苦手とする方が多いようです。
ミルクタイプのクレンジング
クリームほどではないけどれ、肌に負担なく、クリームほどこってりしていないのでもたつく感じはなく、
使いやすい。 また、一定の質以上のクレンジングであれば、洗浄効果だけでなく、潤い成分が含まれている
ものも多いため、クレンジングながら保湿効果が高い。
しかし、オイルに比べると比較的 洗浄力は弱まるのが難点。
オイルタイプのクレンジング
コスメのほとんどは油性ですから、同じ油性であるオイルクレンジングが断然洗浄効果が高い。
ただし、洗浄効果が高い分、肌に必要な油分まで取り除いてしまう大きなデメリットが。
毛穴の中に残りやすいので、クレンジング材を完全に落としきることが重要となる。
ジェルタイプのクレンジング
使用感としては、オイルとミルクの間のような感じ。オイル程ベタつかず、ミルクよりもさっぱり落とした感はあります。
オイルフリーのものも多いので、マツゲエクステをしている方でも使いやすく、今ジェルを使う方がとっても増えているそうです。
その他に、ウォータータイプ、シートタイプなども存在しますが、
大きく分けるとこの4タイプに分けられます。
おすすめは、やっぱりミルククレンジング!!
「どのタイプのクレンジングがいいか」と聞かれれば、私は絶対的にやはりミルククレンジングをおすすめしたい。
その理由は、やはりお肌に一番負担がかからないから。
クレンジング、ローション保湿、美容液、クリーム 等、一連のホームケアの工程がありますが、
それら基礎化粧の中で、最も重要なのがクレンジングだと思っています。
このクレンジングをいかに負担かけることなく行うかが、美肌の基本です。
そう考えると、肌にもともとある必要な皮脂は残したまま、不必要なメイクだけを取り除き、
さらには膜を貼ってくれるミルククレンジングは最適です。
難点を挙げるとするなら、オイルクレンジングと比べると、どうしても洗浄力が弱いです。
かなりしっかりメイクの時は、ミルクだとなかなか落とすのは大変かもしれません。
しかし、通常のメイクであれば、ミルククレンジングで十分。
メイクでお顔をカバーするより、素肌力を上げることを提案している私としては、そこまで濃いメイクは必要と考えていないので、ミルククレンジングで十分なのです。
オイルはどうしてNG?
まだまだ人気のオイルクレンジング。今は、肌に優しいオイルクレンジングもたくさんあるようですが、それでもやっぱり個人的にはおすすめしません。(現時点では)
オイルクレンジングをお勧めしない理由の一番は、どうしても、毛穴にオイルが残りやすいこと。
毛穴に残ってしまったオイルは、化粧品成分を含んだまま酸化し、それが原因で肌トラブルの原因になります。
また、オイルクレンジングの場合は、その後さらに洗顔がついてきますので、
面倒くさいですし、洗いすぎもまた肌の負担になってしまうのです。
それでもオイル派!!のあなたへ
それでもどうしたって、オイルを使いたいっていう方もいらっしゃいます。
もう一度いいます!!やっぱり、できたら、ミルククレンジングを!!!
ですが、何もオイルが悪と言っているわけではありません。
(オイル派の皆様、メーカーの方すみません!!)
オイルの洗浄力は素晴らしいですし、優れているところはたくさんあるんです。
要は使い方。 とくに、問題は落とす時なのです。
どうしてもオイルクレンジングを使いたいという方は、この3つを気をつけてクレンジングしてくださいね。
クレンジングを落とす時は必ず乳化させる
クレンジングをメイクになじませて落とす時。直接、お湯や水をバシャバシャ顔にかけていませんか?
これは絶対NGです!!
必ず、乳化させてください。少量のお湯をとり、お顔に乗せているクレンジング材にお湯をなじませて乳化させるのです。
その上でさらにメイクをなじませ、流すのはそれからです。この乳化させるという工程を省いて、直接お湯や水で流そうとしてる方がかなり多い。
それだと、絶対クレンジングは落としきれていません。 忘れないでください、落とす前に乳化させること。
洗い流しは必ずぬるま湯で
面倒くさいですが、オイルクレンジングをするなら、流す時は絶対ぬるま湯です。
冷たい水が油と馴染みにくいのと同じ。お湯は暖かい方がクレンジング材は落としやすいです。
とにかくしっかりしっかり流す。オイルクレンジングはとにかく、毛穴に残りやすい。
乳化した後は、これでもかっていうくらい、しっかりぬるま湯で流してください。
パッパーと流して終わりじゃダメです。
もう、何度も何度もバシャバシャ 流してください
クレンジングの後は必ず洗顔を
オイルクレンジングをした後、それで終わりで、すぐ化粧水,,,,,,は絶対 NGです。
オイルクレンジングは、どうしても毛穴に残りがち。クレンジングの後、もう一度、洗顔を入れることで、
取りきれなかったクレンジング材も一緒に流れる可能性もありますし、
最近の洗顔料であれば、オイルクレンジングを使いっぱなしよりは、逆に保湿力があがります。
そのぐらい、オイルクレンジングは、落とし残しに注意しなくてはいけないのが、難しいポイントなのです。
ミルククレンジングの大切な3つのポイント
たっぷり十分な量を使う
とにかく、クレンジング材はケチったらNGです。
クレンジングで最もNGな行為は、肌に負担をかけること。
少量でメイクをなじませるのは、滑りが悪く、肌を傷めかかねません。
手を顔に乗せた時に、くるくるくるくる、手が引っかかることなくスムーズに滑らせることができるくらいの量です。
途中で引っかかると感じたら、量を追加しましょう。
クレンジングの適量は毎回違う
化粧品のボトルの説明書きには、使用量が書いてあったりしますよね。
しかし、実際には適量はその時によって違います。もちろん、しっかりメイクの日か、メイクしてない日かによっても量は
変えますが、それと同じくらい、適量が違う理由は乾燥。
乾燥している時は、必要量が増えます。実際にお顔に乗せれば、その日によって滑りが違うことがわかると思います。
肌が乾燥していると感じる時は、少し多目を手にとりましょう。
とにかく優しく
メイクを落とすためにゴシゴシ。中には、コンシーラーを使ったところを爪でゴリゴリやっている方も。
絶対NG。何度もいいますが、クレンジングのポイントは肌に負担をかけないこと。
とにかく優しく、ゴシゴシするのではなく、メイクを浮かせるような感覚でなじませてください。
例えば、目立つシミがあって、しっかり目のコンシーラーを使っていらっしゃるような場合は、
できたらその部分だけオイルクレンジングを使ったりするのがいいかもしれません。
おすすめのクレンジングの方法
1.目元のポイントメイク落とし
目元は、やはり専用のクレンジング材を使うのがベター。ですが、目元も使えるミルククレンジングをありますので、それはご使用のメーカーのおすすめに沿ってくださいね。
とにかく目元の皮膚は薄いので、クレンジング材は、コットンにとり、優しく優しく、拭き取ってください。
2.クレンジング
基本的に、メイクをした日の夜のクレンジングは2回です。
十分量を手に取ったら、お顔に乗せて、内から外に向かってくるくるくる。小鼻の脇もしっかりなじませましょう。
1回目のクレンジングをしたら、ティッシュで優しく優しく拭き取りです。絶対こすったらNG.
そして2回目のクレンジングを。
3.拭き取り
2回目のクレンジングをしたら、またティッシュで拭き取りをします。
その後、ローションをコットンに取り、まだ皮膚に残っているクレンジング材を拭きあげます。
この時も、ポイントは優しく。絶対こすらないように。
1回目のローションは、拭き取りが目的。もう一度、新しいコットンにローションを乗せて、今度は保湿のためにお顔に乗せましょう。
おすすめは、ローション拭き取りですが、やはりどうしても苦手な方も。
気になるようでしたら、水やお湯で洗い流してもOKです。
今回おすすめしている洗い流さないクレンジングは、余計なティッシュは使いますが、洗面台に立つ必要もないですし、意外と楽なのですよ。
この後、美容液、クリームと載せていきます。
まとめ
おざなりになりがちなクレンジングの工程ですが、クレンジング一つで肌はかなり変わります。
実際、サロンに定期的にご来店のお客様たちは、クレンジングを変えただけで、
かなりの効果を実感されています。
まずは1ヶ月おすすめのクレンジング方法を試してみてください。
最初に肌が柔らかくなるのを実感できるはずです。そして、乾燥肌の方であれば、
クレンジング後のしっとり感も比較的早く変化を感じられると思います。
よく、お風呂上がりにすぐに化粧水をつけないと突っ張ってしまう。とおっしゃる方が
いらっしゃるのですが、そういうことはまず無くなりますよ。
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