「酒さ」
あまり聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、
ご自身の肌トラブルについて、色々と調べたり、皮膚科に通院されている方の中には、
ご存知の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 「しゅさ」と呼びます。
グリーンピールをお受けになるお客さまの中には、この酒さでお悩みのお客さまも多くいらっしゃいます。
そして、「酒さ」と診断がはっきり出ているのであれば、まだマシで、
ほとんどの方が、実際には「酒さ」との診断をされることもなく、原因不明の肌荒れとして、
いつまでも肌改善されず無限ループに陥られている方がかなり多い様です。
皮膚科医にとっても、この酒さ は、ガイドラインというものが存在せず、なかなか診断が難しい皮膚疾患なのです。
湿疹 と診断されたり、アトピー性皮膚炎と診断されたり、幾つもの皮膚科を巡り巡って、
最終的にやっと「酒さ」と診断された、という方が多くいらっしゃいます。
そして、またこの「酒さ」をややこしくするのが、似た様な症状で「酒さ様皮膚炎」という
ものも存在すること。この2つを混合されている方が多くいらっしゃいます。
本日は、そんな「酒さ」と「酒さ様皮膚炎」について触れたいと思います。
その肌トラブル 酒さかも!?
酒さとは、毛細血管拡張症の一つとも言われており、その名前の通り、
お酒を飲んで真っ赤になってしまったかの様に、頬や鼻周りなどにブツブツや赤みが広がったりします。
ただ、はっきりとした原因がまだわかっておらず、そのガイドラインも存在しないことから
診察する皮膚科医も判断がつかず、手探り状態になってしまっている様です。
判断つかない医師が多いのですから、当然患者である本人は、尚更 不安になる上、
振り回され、一体何を信じたら良いのかわからない、
暗闇をさまよっている様な心境に陥ることも多いと思います。
こうした状態に陥っている場合、まず一番大切なのは、
なるべく早くに信頼できるクリニックや病院を見つけること。
個人的には、通院しても、悪化したり、まったく改善しないのであれば、
早々に病院を変えてみることをお勧めします。
最近では、パソコンを開けば、様々な情報が簡単に得られますので、
なるべく評判が良く、経験のある皮膚科医を探し、診察してもらいましょう。
酒さについて、積極的に情報発信している皮膚科、クリニックが少ないですが、存在します。
酒さに疑いも持った時、すぐにできること
あくまで酒さは疾患なので、基本的には医療機関で処方される薬を使って治療していきます。
ですが、それと同時に 生活面で自身で できることもたくさんあります。
薬だけに頼らず、普段の生活スタイル、肌環境を整えることで、自然な治癒力をあげることが
大切だと思っています。
紫外線に注意
酒さの人がまず気をつけなくてはならないのが、紫外線です。
酒さに限りませんが、最も人の肌を老化させ、悪い影響を与えるのが紫外線です。
特に、薬を塗っているときは、紫外線が当たることによって、
さらに悪化してしまったりシミの原因になることも考えられるので尚更注意が必要。
かといって、強力な日焼け止めクリームも注意が必要。
矛盾している様ですが、日焼け止めクリームが強すぎて、肌を悪化させることもあります。
酒さの人が紫外線対策をするときは、必ず、サングラスや帽子 日傘を使い、
日焼け止めクリームを使うときは、なるべく肌に優しいタイプを使用することです。
保湿第一とは限らない
一般的にスキンケアの基本といえば、保湿。
美肌の維持には、保湿が必須なのは誰もがご存知の通りです。
ですが、実は酒さの場合はそうとも言い切れません。
確かに、保湿は重要ですが、酒さであるがために乾燥してしまうのです。
酒さの場合、常に熱を帯びているため、必要以上に水分を蒸発させてしまう状態にあります。
いくら保湿をしても、しただけ蒸発してしまい 意味がない。
逆に、蒸発する時に、もともと皮膚が保持している水分まで一緒に持っていってしまうことで、
さらに乾燥が加速してしまう可能性があります。
酒さが 疑われる場合は、保湿しすぎるのではなく、ごくごくシンプルなスキンケアに変え、
過度な洗顔は避けましょう。
できれば、症状が悪化しているときは、メイクなどは避けたいです。
内外からの刺激に注意
血管が拡張してしまう状態にある酒さにとって、内外からの刺激は極力避けたいです。
例えば、
寒暖差
物的外的刺激
アルコール
辛いものを摂取することによる刺激物
などなど、にも注意が必要です。
生活環境を整える
酒さは、ある時突然なってしまうものですが、体質的なものも大きく影響する様です。
例えば、十分な睡眠をとったり、規則正しい食事で腸内環境を整えたり、
ストレスを抱えない様にするなど、美肌維持のために必須な、生活環境の見直しも必須です。
薬を塗ればすぐ良くなっていくという簡単なものでもありません。
時間はかかるけど、必ず良くなると信じ、コツコツと丁寧なケアと生活を積み重ねていく 根気が必要です。
酒さ用皮膚炎と酒さはまったく別物です!!
この記事で一番言いたいことです。
先日、ご来店くださったお客さまでこんなことがありました。
お問い合わせの段階で、「病院で、酒さと診断を受けた」とのこと。
グリーンピール をご検討で、カウンセリングでご来店いただいたのですが、
よくよくお話を聞いてみると、医師の診断は、「酒さ」ではなく、「酒さ様皮膚炎」だったことが判明。
このお客さまは、「酒さ様皮膚炎」という名前を 省略して 「酒さ」というのだと思われた様です。
確かに、全く知識がなければ、そう思ってしまいますよね。
お医者様にも、きちんと説明して欲しいものです。
「酒さ」と「酒さ樣皮膚炎」 は全く別物ですし、治療に使う薬も全く別物。
酒さ樣皮膚炎なのに、酒さ向けの薬を使ってしまっていたりしたら、悪化するばかりです。
酒さ樣皮膚炎とは
酒さ様皮膚炎とは、ステロイド性皮膚炎とも呼ばれ、長期間ステロイドを使ったことが原因で
酒さによく似た症状になってしまう炎症のことです。
ちょっとした肌荒れだったり、アトピーやアレルギーによるトラブルに対して、
安易にステロイドを使ってしまったり、
また、少し治ったのならすぐに止めればいいものを、
良くなったからと、いつまでもステロイドを使い続けてしまうことで引き起こしてしまいます。
よくあるケースですが、
クリニックなどでステロイドを処方されて、
最初はよくなってきたと思っていたら、ある時からどんどん悪化してしまい、
さらに強いステロイドを処方され、さらに悪化してしまった、、、、というもの。
ひょっとしたら、それは最初はただの肌荒れだったのに、
ステロイドを使ったことで、酒さ様皮膚炎になってしまっている可能性もあります。
酒さ様皮膚炎の場合、一時的に悪化したように感じるときもあるかもしれませんが、
しばらくステロイドを我慢すれば、しばらくたつと、
よくなって行くというケースが多いです。
一時的には、悪化してしまうこともあるので、そこで諦めてしまい、また薬に頼ってしまい、無限ループ、、、、、
というのがありがちな例ですが、そこはぐっと堪えてステロイド断ちを乗り越えたいところです。
また、これも最近ではサロンのお客さまでよくあるのですが、
非ステロイド剤であるプロトピックを使って、悪化するケース。
ステロイドではなくても、免疫に働きかける薬であることは間違いないですから、
使用には慎重になる必要があります。
(特定の薬を否定しているわけではありません。あくまで、一例です。)
まとめ
なかなか治らない肌トラブルで通院されている方に以下の3つのことを
声を大にしてお伝えしたいと思います。
1.改善もなく、惰性でいつまでも一つのクリニックに通わないこと
2.自分の判断で ある薬、いつまでも同じ薬を使ったりしないこと
3.医師の診断を正確に把握すること
4. 薬を使った場合、自身の肌の変化を正確に記録すること
何れにしても、酒さ、酒さ様皮膚炎 が疑われる様であれば、
なるべく早くに信頼できる、経験のある専門医を探し出すことが とっても重要ですよ。
グリーンピールでも、酒さ、酒さ様皮膚炎を改善された方は多くいらっしゃいますが、
これは肌疾患ですので、その診断を受けた上で、次のステップとして、
グリーンピール をご検討いただけたら幸いです。
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